過敏性腸症候群(IBS)を持つ私にとって、外出はいつも緊張を伴うイベントです。外出時に一番怖いのがトイレに行けない状態が続くことです。ここでは、私が日々実践している「トイレ対策」をお伝えします。
トイレの場所は常に把握!
外出する際、私が最も気をつけているのが「トイレの位置」です。予定があるときは、事前に目的地やその途中にある公衆トイレ、コンビニや商業施設、駅のトイレなどをチェックしておきます。ここで重要なのは、「空いていそうなトイレ」を把握しておくことです。例えば、よく使う駅でも、どの改札の近くにあるトイレが混みにくいかなど、余裕があるときに調査しています。
また、お腹の調子が特に悪い日には、「トイレを渡り歩く」ようなルートを計画します。たとえば自宅 → 最寄りの公衆トイレ → 駅のトイレ → 目的地近くの商業施設のトイレ、というように、途中でトイレに立ち寄れるようなルートで行動しています。
電車移動には「各駅停車」一択
私にとって、トイレに行けない移動時間は大きな心配事でありお腹の不調を起こす原因となってしまいます。とくに電車移動は工夫が必要で、以下のようなことを意識しています。
- お腹の調子が悪くなりやすい昼食後や朝の時間帯は極力電車に乗らない
- 移動手段は可能な限り電車にし、トイレに行けない車やバスでの移動は避ける
- やむを得ず電車に乗るときは、必ず各駅停車を選ぶ
- 時間に余裕を持ち、途中で降りることになっても対応できるようにする
特に怖いのが、人身事故などで電車が止まってしまうケースです。これまで実際に閉じ込められたことはありませんが、ニュースなどでそうした状況を見ると、「自分だったら絶対に耐えられない」と思い、背筋が寒くなります。
歩ける距離なら歩く
トイレが不安な日は、電車に乗ることを避けるために、少し時間がかかっても歩くことを選ぶこともあります。片道5キロくらいなら歩いてしまいます。IBSである以上、これも一つの「対策」と割り切っています。また、そのおかげでいろんな町の様子を見ることができ、それも一つの楽しみにもなっています。
新幹線や特急はむしろ安心
意外かもしれませんが、トイレ付きの新幹線や特急電車は、安心して乗れる移動手段です。事前に体調を整えるようにはしていますが、「最悪の場合でもトイレがある」という安心感は大きいです。さらに、座席に座れる・混雑しにくい・乗車時間が長くても自由に動けるといった点も、IBSにとってはありがたい条件です。
まとめ
「そんなことでお腹を壊すの?」と思われるかもしれません。しかし、IBSを持つ人にとっては、「トイレに行けないかもしれない」という不安が引き金になり、実際にお腹を壊してしまうことがあるのです。だからこそ、事前準備と日々の工夫が大切。トイレの位置を把握すること、安心できる移動手段を選ぶこと、そして自分なりの「万全のルート」を持っておくことが、外出時の心の支えになります。
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